こんにちは。
FP宅建士の渡辺です。
本日は、『シングルマザーこそ家を買うべき理由』と題してお伝えしたいと思います。
一般的に、うちの事務所にご相談に来られる母子家庭でシングルマザーの方は、頭から「家を建てることは無理だ」「そもそも住宅ローン審査に通らないのでは?」と、最初のうちは家の購入を諦めかけている方が圧倒的に多いです。
でも、ずっと賃貸アパートで生活していくということは『家賃負担も一生つきまとう』という問題も抱えていらっしゃいます。
65歳からもらえるであろう年金は間違いなく今より少なくなるだろうし、年金の中からアパート家賃を払うと生活できないのでは?と不安になるのは当然です。
また、
自分に何かがあった時、子供に残せるマイホームを購入したい
1人親だから…と他人に言わせたくない
子供に、きちんとした実家を作ってあげたい
借家住まいが原因で、子供がいじめに会わないか心配
そう考えた場合、もし無理のない住宅ローンの返済が可能なら、ぜひシングルマザーの方は家の購入を検討してみてください。
今回のブログでは、実家に住む・賃貸物件を借りる・家の購入といったお住まいについてお考えのシングルマザーの方に向けて、
家に関するお役立ち情報をご紹介してみたいと思います。
実家暮らしのメリットとデメリット
実家暮らし
シングルマザーの方の中には、実家で暮らされている方、もしくは実家暮らしを検討中の方も多くおられるかと思います。
実家で暮らす場合、
実の両親に子どもを見てもらえる
家賃が掛かることがない
生活費など経済面で援助をしてもらえる
上記のような嬉しいメリットも沢山あるのですが、同時に『デメリット』があることもしっかりと考えておく必要があります。
まず、実家暮らしの場合ですと、『児童扶養手当』が受給できなくなる可能性があります。
児童扶養手当とは、ひとり親家庭に対する制度で、所得額に応じて支給される手当てのことです。
※一言でいうと、シングルマザーやシングルファザーの方対象に福山市から支給されるお金のことです。
実は、同一世帯の方(親など)の所得も合わせて計算して金額を算出するため、同一世帯の所得額合計が指定額以上になる場合、
児童扶養手当を受給することが出来なくなってしまいます。
他にも、
世間的に肩身が狭い思いをする
保育園に預ける際、費用が高くなりやすい
子供の育て方などで争う可能性も子供を不用意に甘やかされる
シングルマザーの方が実家暮らしをする場合、上記のようなデメリットも考えられますので、本当に実家暮らしが自分や子供にとって良いのか?
しっかりと検討してみてください。
賃貸マンションやアパートを借りるよりも一戸建て購入?
家を買うタイミング
シングルマザーの方が家を買うベストなタイミングのひとつとして、子供部屋が必要になった時が挙げられます。
今まで住んでいた家(公営住宅・賃貸マンション・アパート)の間取りが『1LDKや1DK』だったという方も少なくないはずです。
そうなると、だんだん多感になっていく子どものプライベートな空間を確保しづらくなってきます。
子供も自分の部屋がないと、お友達を家に呼びづらくなってしまいますし、それなりの広さの間取りで賃貸物件を借りると、
家賃が8万円を超えることも少なくありません。
実は、買う物件によっては月々の家賃よりも住宅ローンの方が安くなることが稀にあるのです。
持ち家は資産になる
そして、考えておきたいのが「子供の教育費」のことです。
大学や専門学校への進学、塾や習い事の費用。
ご存知のように、教育費は子供が大きくなるにつれて上がります。
お金が手元にないとき、各種のローンが組めないとお金の工面で苦労することになります。
シングルマザーが故に、お子さまが望む教育をさせてあげることができない…。
それは母親として本望ではないと思います。
しかし、持ち家があれば「資産持ち」と扱われますので一般的にはローンが通りやすくなります。
シングルマザーでも住宅ローンの審査に通る?
シングルマザーの住宅ローン
母子家庭でシングルマザーの方の場合、そもそも住宅ローンの審査に通るのかを不安に思われている方も多いのではないでしょうか?
しかし、この点はほぼ心配しなくても大丈夫です。
住宅ローンの審査で主にチェックされるのは
年収
借入時と完済時の年齢
勤続年数(1ヶ月以上からで審査可能な金融機関があります)
雇用形態(正社員でなくてもオッケーな金融機関があります)
以上の4項目です。(※信用情報機関にて審査)
シングルマザーの方でも、借りる金融機関を選定すれば正社員である必要はなく、収入や信用情報に問題がなければ、派遣社員・契約社員・パートのシングルマザーの方でも、住宅ローンの審査に通ることは可能です。
年収はいくら必要?低くても大丈夫?
では、シングルマザーの方が住宅ローンを組むためには、一体どれくらいの収入(年収)が必要なのでしょうか?
一般的に住宅ローンが組める最低ラインの年収は「200万円から」と言われていますが、親子リレーと呼ばれるローンを使えば親と一緒に住まなくても親の収入を足すことができるので、その場合は年収200万円以下でも家を持つことが可能です。
頭金なしでも大丈夫?
次に心配になるのが、『頭金』についてですよね。
住宅ローンを組む際、『頭金なし』でも大丈夫なのでしょうか?
一般的に、頭金を用意すると返済が楽になると言われていますが、実際には頭金0円でも家がもてます。
今は住宅購入費以外にかかる諸費用も込みで貸してくれる住宅ローン商品も増えてきていますので、ひと昔よりは借りやすくなったいい時代と言えます。
あとは、団信(団体信用生命保険)に加入できるかどうかが住宅ローン審査に通るポイントになります。
団体信用生命保険とは、ご自身に何かがあったときに『保険会社が住宅ローンの残りを支払ってくれる』という保険ですが、
健康な方でないと加入することができません。(*フラット35というローンは任意加入の為、加入しなくてもよい)
ですので、できるだけ健康状態が良いうちに住宅ローン審査を受けられることをおすすめします。
母子手当(児童扶養手当)や児童手当を有効活用しよう
他に気になる点としては、シングルマザーの支援手当てである『母子手当(児童扶養手当)』が受け取れるのかどうかですよね?
こちらは不動産の所有によって打ち切られるということはありませんのでご安心ください。
この児童扶養手当と児童手当を年収に合算して貸してくれる金融機関がありますので、市のセーフティネットである母子手当(児童扶養手当)と児童手当を活用することができます。
また、勤務されている会社によっては持ち家に対して『住宅手当』が出ることもありますので、前もって確認するようにしましょう。
シングルマザーにおすすめな家の間取りは?
シングルマザーおすすめ間取り
母子家庭の家にオススメな間取りとはどういった間取りなのでしょうか?
お子さまやご自身のプライベートを重視した場合、お子さまの人数のよりますがそれぞれの部屋が確保できる2LDK以上の間取りにしたいところです。
もし、「子供が2人いるけど予算的に3LDKは厳しい…」という場合には、将来的に1つの部屋を2つに分けることで、
初期工事費を抑えることが可能です。
部屋を分ける際には、パーテーションや家具などを使って簡単に安くすることも出来ますのでオススメですよ。
最後に、シングルマザーだから家を持つことができないのでは?とあきらめるのは全くもって早すぎます。
当事務所では、住宅ローン審査が難しい(落ちた)と思われる方を対象に、2時間の無料相談を行っています。
真剣に家を買いたいけどローンが難しそうな『頑張るシングルマザー』からの相談をおまちしています。
詳しくは、お越しになられた時に当事務所での『難しいと思われる方のローン承認の成功実例』をお伝えいたします。