家づくりの経験がないあなたは、上のいずれかに入るのではないでしょうか?
住宅についての知識や家を建てた経験のない素人である以上、実際の家を見たり本やネットで勉強することは今どき当たり前の動きです。
では逆に、あなたのこのような行動について
について、ここではひとつひとつ解説していきたいと思いますので家づくりの参考にしてみてください。
何事も『相手を知ること』を怠ってはいけません!
まずは、住宅展示場に行く! という方
まずハウスメーカーで建てるか建てないとかは関係なく、あなたも家づくりを考えはじめたのであればいい経験と思ってぜひ一度は住宅展示場に行ってみてください。
この機会を逃すとこれからの人生でそんな経験ができることはもう2度とないかもしれません。
そこには、家を建てたことがないあなたでも一度は聞いたことがあるハウスメーカーのモデルハウスがあるはずです。
これまでさほど家づくりを意識をしていなかったあなたも、テレビコマーシャルで、〝知っている〟〝聞いたことがある〟会社が軒を連ねて並んでいます。
実際に住宅展示場に行けば、どれも “一般の住宅よりも大きい” という印象を受ける住宅ばかりで これでもか! と言わんばかりに間口が広い家が建っています。(最近ではローコスト系の原寸大の住宅もありますが…)
様々な住宅会社が集まった総合展示場となると、当然ながら他社よりもよく見せなければ最も大切な目的である“注目→集客”という点でまず負けてしまうことになります。
展示場に建つ〝豪華でセレブな住宅〟と〝一般的な家〟だったら、どちらに大きな夢を抱いて訪問されますか?
そんな集客の競争の原理によって過剰なモデルハウスができたのですが、冷静になって考えばわかるように、これらは建て主側の視点ではなく『売る側のプライドと見栄えの良さのアピール合戦』とも言えます。
実際には誰も住まない家なんですが・・・
モデルハウスに潜む、様々な仕掛け
その他にモデルハウスには、様々な来客のための仕掛けが用意されています。
子供が喜びそうなアドバルーンや動物などのキャラクターもの、来場するだけでもらえるグッズなどきっと親は小さい子供を連れてくるだろう…という誘導作戦。
そのモデルハウスへ入れば、爽やかなお兄さんや笑顔のいいお姉さんなどが迎えてくれます。
しかも、アンケートに答えるだけで色々なものがもらえたりするサービスもあったりしますので、あなたは、折角ここまで来たのだから、なにかお土産もらっていこう!と真面目にアンケートに答えたりします。
お金持ちの家でしか見た事もないような広い玄関ホールでアンケートに答えて、靴を脱いでいる内に気がつけば、いつの間にか営業マンが現れてあなたが、たった今真面目に答えたアンケートに対して様々な内容を尋ねられることになります。
家族構成や建築時期などはもちろんのこと、『希望の建物面積は?土地の坪数は?』 など、まるで尋問するかのように営業マンは満面の笑みで質問を重ねます。
もちろんそのアンケート内容は、あなたの年収と職業もしっかり聞かれます。例えあなたと初対面であっても・・です。
親友にも伝えていないプライベートなことを何の戸惑いもなく、当たり前のように聞いて来るのです。
あなたが家を建てることができるお客さんであるか?を見極めている
彼らがまず営業担当者として最初にすることは、あなたの人柄や希望する家などが問題ではなく、年収と職業や勤め先をチェックして、あなたが家を建てることができるお客さんであるか? これから追っかけても価値あるお客さんなのか?どうかを見極めているのです。
あなたは、住宅の最新情報を知ろうとして行ったのにも関わらず、実は逆に住宅会社にいとも簡単に大切な個人情報を盗られてしまうのです。
また、土地から探すお客さんの場合は、彼らは土地を見つけてからの仕事となるので “客質” としてランクダウンしての対応となります。
深追いしないか、提携している不動産会社を勝手に紹介されます。
例えば、ローコスト系のとある住宅会社などは“土地なし客は深追いするな!”と指示されていて、土地を見つけてから連絡ください…という対応になる会社も実際あります。
ただ最近では、住宅着工戸数が減りだした途端に土地なし客を追っかける手段として、ネット上で土地情報を公開したり提携する不動産屋を無理やり紹介したりして、あなたに対してあらゆることで簡単な方法で関係を築き “恩” を売る営業手法に変わりつつあります。
先ほどのアンケートも、年収や会社名や職業もチェックする目的は、当然ながら住宅ローンの審査のためです。
その他、敷地条件は、住宅地図で見たりグーグルで見て、例えば、間口が狭い土地などは、ハウスメーカーはあまり深追いしません。
このようにアンケートとヒアリングで、営業マンは一瞬にしてあなたをすぐに追っかけるべき客であるか否かを見極めています。
例えばあなたがリフォームを希望していたり、職業が自営業であったり(住宅ローンが通りにくい)、土地からお探しの場合などはそのまま適当に対応され、自社関連のリフォーム会社や不動産会社を紹介して来ることでしょう。
住宅を売る営業マンにとっては、新築や建て替えがお金になる仕事なのですぐに契約できるお客さんでなければ魅力がないからです。
もちろん全ての営業マンがこうであるという訳ではないにせよ、彼らの置かれている立場上これもしかたがないことは理解してあげて欲しいものです。
なぜならハウスメーカーの家づくりは、売る側である企業の利益と効率化が何よりも最優先だからです。
反面、その効率化により家が工務店などに比べて〝無駄を省いて高性能で安く〟できているのであればいいのですが、高額な営業経費(営業マンの経費・立派なカタログ・広告宣伝費・モデルハウスなど)が、あなたが建てる住宅価格にたっぷりと上乗せされているので、結局は必ず高くなるシステムとなっているのです。
これ… あなたも、うすうす気づいていたとは思いますが…
よって、ハウスメーカーの家づくりは、決められたルールの元に企画化してわかりやすく伝えるために様々なツールを作成し、ブランドと効率化に重点をおいた組織的な家づくりとなってしまっています。
心優しいあなたは、いつの間にか…
モデルハウスへ行った際、そのハウスメーカーの営業マンが不在だった場合には、あなたが自宅に戻ってからゆっくりしている頃を見計らって、いきなり訪問されると覚悟しておいた方がいいでしょう。
特に奥さんが一人の時などの平日の昼間などに、アポなしで突然来たり電話して来たりします。
『近くまで来ましたので・・・』
『○○キャンペーン中ですので・・・』
『プランだけでも・・・』
『地盤調査 敷地調査無料で・・・』 などなど
ほとんどの方はアポなし訪問される事を不快に感じられますが、
素朴に 〝家を建てることにもキャンペーンがあるんだ・・・〟と素直に受け止めてご主人さん不在で話を進める方もおられたりします。
しかしながら、一年中、何らかのキャンペーンをしている!とあとになって新しい気付きもあったりするのですが、それよりも予想を上回るうるさいぐらいの営業攻勢に留守番されている奥さんは、きっと嫌気がさすことでしょう。
こういった行動は、モデルハウスで確認できなかった〝追っかけるべきお客さまなのか、そうでないかの判断〟をするためであり、ご主人が不在のときに限って突然家のインターホンを鳴らして訪問してくる担当者もいます。
子供を寝かしつけたり、ご飯の支度やバタバタしているときに限って立て続けだったりします。
それでも、『せっかく来たのだから追い帰すと悪いので・・・』と思われる心優しい方は、いつの間にかどこかのハウスメーカーで高額な家を建てることになっているのかもしれません。
契約までに至る場合は、さわやかな笑顔の素敵な好青年であったり、安心を与えるベテランであったり、楽しい話し好きな営業マンであったりすると、あなたは、その営業マンとの家づくりをついうっかり?当初の予算や家に対する考えを忘れてしまい、話しを進めてしまうことで、あとで気づけば他社の話も聞いて比較検討し冷静に決断すればよかったと後悔することになったりするのです。
この流れが、ハウスメーカーで決めた理由の一番である〝営業マンがよかった〟というアンケート結果にもつながっていることになります。
それも一つの選択肢なので、結果的にあなたのご家族が価格もプランも対応も満足されているのであれば、それはそれでいいと思われますが…。
ガンガン営業攻勢をかけられ判断能力を失った状況で今月のキャンペーンをエサに追い詰め、義理人情で購入の決断を迫ってくるような住宅会社と決して契約などしてはいけません。
家は9割以上の方が住宅ローンで購入する生涯一度の高額商品、失敗したら簡単に買い替えがきかないからです。
住宅会社の選択を誤ってしまうと、納得感が全くないマイホームに数十年とローンを払いながら住み続けないといけなくなるのですから、いつしか住むだけで苦痛を感じるようになってきます。
◎すでに今現在複数の住宅会社の営業攻勢に遭われて嫌な思いをされている方
上記に該当される方は、『困った時のかけ込み寺』をご利用ください。
【相談料】 1時間 2,000円
